460. キビタキ(スズメ目ヒタキ科)

キビタキの雄(写真:中村照男)


キビタキの雌(写真:大関豊)
キビタキは、夏鳥を代表する色の鮮やかな小鳥です。オオルリと並んで人気があります。
バイカル湖以東のシベリア南部、中国南東部、サハリン、日本で繁殖し、冬には南へ渡り越冬します。日本には、夏鳥として 全国の山地の広葉樹林に渡来します。

ヒタキ科の多くは雌雄異色ですが、キビタキも例外ではありません。雌は地味ですが雄は鮮やかな色合いをしています。 雄の上面(頭から背、翼、尾)は黒褐色で翼の白斑のポイントが目立つのみですが、下面は喉から腹のかけてのオレンジ色〜黄色 のグラディーションは見事なほど鮮やかです。黄色の眉斑もポイントです。(眉斑が白い別種のマミジロキビタキがいる)

さえずりは「チビリン、チンチロリン、チンチロリン」とか、興に入ると「オーシーツクツク」と言ったセミのような節回しで 鳴きます。
(文:大関豊)

夏鳥(安曇野:夏に渡来し繁殖します)
L13.5cm、
HOME