463. オオルリ(スズメ目ヒタキ科)

オオルリの雄(写真:丸山隆)


オオルリの雌(写真:丸山隆)


オオルリの幼鳥(写真:大関豊)
安曇野ではルリとかルリチョウと呼ばれ親しまれている鳥です。渓谷沿いに普通に見られ、渡来時期は4月中旬、オスが先に飛来 し、数日遅れてメスがやってくるようです。
安曇野の平地にある社寺林では5月中旬まで見られることがあり、高い標高の山地で繁殖する個体が社寺林などでいっときを過ごして いると考えられています。
(文:丸山隆)

(蛇足)
オオルリは、アジアのそれも東北部の特産種で、中国の北部から東北地域、サハリン、朝鮮半島、日本などで繁殖し、冬には東南アジア に渡って越冬します。渓流沿い、あるいはその付近のよく繁った広葉樹林を好んで生息します。
雄は、繁殖期のあいだ、高い樹の上でさえずります。巣は、森林内の崖地のくぼみ、樹の浅い洞、枝の上、あるいは山間の別荘など の軒先にもみられます。雌だけが抱卵しますが、育雛は雌雄共同で行います。
オオルリは「声良し、色良し、姿良し」の三拍子そろった人気のある野鳥です。オオルリが日本にやって来る頃には緑も色濃く なり森も賑やかになってきます。
(文:大関豊)

夏鳥(安曇野:夏に渡来します)
L16cm、
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