368. ツバメ(スズメ目ツバメ科)

ツバメの雌雄(写真:大関豊)


ツバメのどろ集め(写真:大関豊)


巣立ち後のツバメの親子(写真:大関豊)


トウモロコシ畑のツバメのねぐら(写真:中村照男)
ツバメほど人に保護されてきた鳥はいないでしょう。それは、田んぼの上を飛びまわり稲作に有害な昆虫を食べてくれる 有益な鳥・・として伝わってきているからです。家の軒下に巣をかけて子育てをするツバメを地方によっては「福の神」とまで 言われ大事にされてきました。ツバメに限らずこの時期ほとんどの野鳥が多かれ少なかれ虫を食べているんですがねぇ〜。

頭から尾まで光沢のある黒色で、額と喉は赤褐色で胸腹部は白く喉との境は黒帯があります。尾には白斑があり典型的な燕尾 (えんび)型をしていて雄の方が雌よりも長いです。

ユーラシア大陸の中高緯度帯の全域、メキシコ以北の北アメリカのほぼ全域など広い地域で繁殖し、冬はアフリカ、南 アジア、南アメリカなどに渡って越冬します。
日本には夏鳥として渡来し全国的に繁殖します。秋には東南アジアなどに渡って いきますが、一部暖かい地方では越冬するところもあります。

一般的な話ですが、1腹の卵数は4〜6個、孵化日数は13〜15日、孵化から巣立ちまで20〜23日くらいです。条件さえ許せば 2回目の繁殖もします。
繁殖を終えたツバメ(成鳥とその年生まれの若鳥たち)は、7月の末ころになると群れをなして集まり河原のヨシ原などに ねぐらを形成します。場所によっては何千、何万羽の大集団のねぐらが形成されるところもあります。夕方、ねぐらの上空に 集まってきたツバメたちは、しばらくはねぐらの上空で旋回し、夕闇とともにねぐらに舞い降りて眠りにつきます。
安曇野では、トウモロコシ畑がツバメのねぐらとなっているところもあります。
ねぐら入りのツバメ
(文:大関豊)
夏鳥(安曇野:夏鳥として渡来し繁殖します)
L17cm、
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