ミヤマガラスは、ヨーロッパの平野と中国大陸や中央アジアに生息していて、日本には冬鳥として主に北九州などに飛来します。
ハシボソガラスより少し小型で、くちばしが三角でとがっていて、また、くちばしの付け根に毛が生えておらず皮膚が露出(成鳥
だけ)しているので他のカラス類と区別できます。
鳴き声は「カララァー、カララァー」とハシボソガラスよりは澄んだ声で鳴きますが、「コォー、コォー」という声も出します。
地上で生活していることが多くて、一日のうちの大半を畑やあぜなどの土を掘り返しては、餌(ミミズ、虫など)をあさっていました。
集団性があって冬には大群を作り移動しています。安曇野では、それほど大きな集団はみられませんが、それでも、80羽ほどの群れ
が飛来した(2001年3月13日)ことがありました。
ここ数年は、毎年、何羽かを目撃しています。写真の群れは、2005年1月の30羽ほどでした。安曇野が飛来地として定着しつつある
のかもしれません?今後の経過を見守りたいと思います。
(文:大関豊)