538. コクマルガラス(スズメ目カラス科)

コクマルガラスの暗色型(写真:大関豊)


コクマルガラスの淡色型(写真:丸山隆)


コクマルガラスの中間型(写真:大関豊)
コクマルガラスは、くちばしが短く身体も小柄でカラスとは思えないかわいさがあります。
声も「キャッ」とか「クワッ」と鳴きいわゆるカラスの声とは違います。

分布は意外と広く温帯と亜寒帯に広がりヨーロッパ全土から沿海州にまで及んでいます。中国の東北部と沿海州にはたくさん 繁殖していて冬は朝鮮で過ごすものが多いのですが、日本には稀に渡来するだけのようです。

体の色は棲む地方によって違っていて、暗色型と淡色型が中国の東北部と沿海州、中間型といわれる暗灰色はヨーロッパから 中央アジアに多いタイプです。

集団性が強く、群れとなって生活していますが、ミヤマガラスと一緒にいることも多いです。 また活発でちょこまかとよく動き回って餌などを探しています。

安曇野では、ミヤマガラスに混じって稀に数羽が見られることがあります。ハシボソガラスなどと一緒にいることもあります。
(文:大関豊)

冬鳥(安曇野:稀な冬鳥として飛来します)
L33cm、
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