537. ホシガラス(スズメ目カラス科)

ホシガラス(写真:大関豊)


冬の里山のホシガラス(写真:大関豊)


ホシガラスの飛翔(写真:木下通彦)
ホシガラスは、すすけたような黒っぽい体をしていますが、白い斑点が星のように散りばめられていることから「ホシガラス」と呼ばれています。
頭頂と翼、尾は黒いですが、尾の先端と下尾筒は白いので飛ぶと目立ちます。頭が大きく嘴も長くて堅く先が尖っていて、主食であるハイマツなどの実を まつかさから取り出すのに便利です。

分布は、中央ヨーロッパ、アジアの亜寒帯とヒマラヤの針葉樹林のある地域です。日本では北海道、本州、四国の亜高山帯の針葉樹林に生息し、留鳥です。ですが、冬は 山麓などにも移動してくるものもいます。

ホシガラスもカケス同様、秋には貯食をします。積雪のある高山で生息するホシガラスにとって冬の食べ物はこの貯食が重要です。降り積もった雪を掻き分けて隠した 餌を探すのは大変な作業と思われますが、覚えているらしくその発見率は85%というデータもあり、頭の良い野鳥なのでしょう。

声は「ガーッガーッ」といったしゃがれた声で鳴きます。
(文:大関豊)
留鳥(安曇野:北アルプスなどで繁殖しています)
L34.5cm、
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