536. カササギ(スズメ目カラス科)

カササギ(写真:大関豊)


カササギの羽(写真:大関豊)


樹上のカササギ(写真:大関豊)
カササギは、全長約45センチ、体重約200グラムとカラス科ではカラス類に次いで大きく、羽毛も黒と白で翼や尾には金属生の光沢があり、尾が非常に長いので見分けるのは容易です。
分布域は非常に広くユーラシアとアメリカの両大陸にわたって分布、つまり、ヨーロッパ全土、アジアの大部分、北アフリカ、北アメリカ西部と広範囲に及びます。日本には、もともと いなかったものですが、1598年の慶長の役で朝鮮から持ってきたものが広がって北九州で繁殖するようになりました。

カササギは平地の鳥で、主に樹林のある平野で生活し、小さな林、公園、畑、人家などのあたりに住み、ほとんどの地方では留鳥でめったに渡りはしない鳥です。

一日の半分近くをエサ探しで過ごし長い尾を少しあげて跳ねたり歩いたりしています。飛行力はあまり強くなく、体重が重いので木から木へへはバタバタと飛び移り、また樹上で じっとしていることは少なくて、たえず移り歩いている印象です。
主食は昆虫で、とくに甲虫類を好みますが、ミミズ、カタツムリ、トカゲ、小型の哺乳類、また、果実、種子の植物や動物の死骸も食べるというように雑食性です。
(文:大関豊)
留鳥(長野県:1997年小谷村で営巣記録があります)
L45cm、
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