535. オナガ(スズメ目カラス科)

オナガ(写真:那須野雅好)


オナガ(写真:丸山隆)


オナガ(写真:那須野雅好)
オナガは、その名の由来にもなっている体長の半分を占める長〜い尾が特徴の野鳥ですがカラス科に属しています。 翼と尾は水色でカラスの仲間とは思えない色合いをしていますが、声は「グェー、グェー、グェィグェィ」あるいは「ジェー」 と鳴き、カラスっぽい(?)でしょうか。頭は黒くベレー帽をかぶり尾の先端は白い帯があります。

生息分布は、中国の東部、朝鮮半島、沿海州、そして日本の本州までのアジアの東部の鳥です。ところが、不思議なことにヨーロッパ の西端のスペインにも棲んでいて、また、日本でも分布がとびとびな様相を示しており適当な生息環境にありながら棲んでいない 地方もあって謎の多い野鳥です。日本では東日本以北(福井、岐阜、愛知を結ぶ線以北と言われている)で分布とされていて 特に関東地方に多く生息する留鳥です。

一般的な習性は、群れで生活することを好み繁殖期以外は10〜20羽ほどの小群で暮らしています。関東地方では人家の近くから 低山まで、市街地や公園、河川といたるところで見られますが、 安曇野では局地的な様相で点のごとくで生息してようです。

食べ物は雑食性で動物性と植物性を半々で食べていますが、繁殖期になると昆虫。クモ類、カエルなどといった動物性の餌が 大部分を占めるようになります。
(文:大関豊)
留鳥(安曇野:局地的ですが一年中います)
L37cm、
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