ベニマシコの生息地は、チベット、中国の北部、シベリアなどですが、日本でも少数が北海道で繁殖しています。
水辺のある草原やハマナスの枝などに巣をかけて育雛しますが、夏の大雪山麓で見たことがあります。
ですが、普通は、秋になると南に渡り日本には冬鳥としてやって来ます。
全長は約17センチですが、身体の半分を尾が占めるので、数字よりは小さくみえます。雄は名前のとおり紅色をしており、
繁殖期が近くなるほど赤みを増してきます。雌は地味な色合いで黄褐色をしていて雌雄はまったく別種のように違います。
声はジョウビタキに似ていますが、声質が柔らかく、また「フィッフォッ↓」と二音目が下がる等で区別できます。
安曇野では、もちろん冬が来ればですが、山地の林、河川敷や土手、農耕地、あるいは民家の庭など、ほぼどこでも目撃されます。
私の家の庭にも姿を見せる、愛すべき「赤い鳥小鳥」です。
(文:大関豊)