507. マヒワ(スズメ目アトリ科)

マヒワの雄(写真:丸山隆)


マヒワの雌(写真:丸山隆)
マヒワは、全長12センチあまりでスズメより小さいかわいい野鳥です。ヨーロッパとアジアのほとんどに生息していますが、 どちらかといえば、北部地域か南部ならば高山などにいて、冬には南へ渡っていきます。日本には冬鳥として、10月ころには 姿を見せますが、その数にはムラがあり、その年によってまちまちです。だいたいは群れでいることが多く、カラマツやハンの木 などに集団で群れているところを見ることが多いですね。

雌雄とも全体に黄色味がかっていて背には従斑、翼には黄帯があります。雄の方が黄色味が強く、頭の上とのどが黒くて、雌は やわらかな黄色で、胸には従斑があります。チュイ〜ンとかジュイ〜ンとかデクデクと聞こえるような声で鳴きます。

安曇野では、山地の林で群れで見ることが多いのですが、河川でも(月見草などの実に)群がっていることがあります。その年に より渡来数にバラツキがあり、見ない年はやはりさびしいですね。
(文:大関豊)

冬鳥(安曇野:冬に群れで渡来します)
L12cm、
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