475. シジュウカラ(スズメ目シジュウカラ科)

シジュウカラの雌雄、上が雄(写真:大関豊)


シジュウカラの雌(写真:大関豊)


シジュウカラの幼鳥(写真:大関豊)
シジュウカラは、留鳥で全国的に生息し馴染み多い野鳥です。主に山地や平地の広葉樹林に棲みますが、都市部の公園などにも みられ人気者です。

背は青灰色で上部には黄緑色のグラデーションとなっていてきれいです。つばさには白い線が一本あります。頭と喉は黒く、 白い頬をして白いお腹に黒い線が入っています。このお腹の線は、通称「シジュウカラのネクタイ」と呼ばれていて、 雄は太く、雌は細め、幼鳥は短くて、見分けのポイントです。

春になると「ツーピー、ツーピー、ツピツピツピッ」などと明るい声でさえずり活発に動き回っています。営巣は木洞ですが、 電信柱の梁、ブロックや竹垣やあるいは伏せた植木鉢など、巣となりそうな空洞があれば思わぬ場所にでも巣をかけます。 巣箱なども多いに利用します。そしてツバメなどと違って糞もきれいに持ち運びます。(糞片付けは外敵に知られない為の防衛対策・・)
多産で繁殖率も高いですが、ヒナの生存率は低く1年以上生き延びるのはわずかに1割ほどのようです。これは獲物として 捕らえられたり冬の寒さで死亡が考えられます。厳しいですね。

そうそう蛇足ですが、シジュウカラはヨーロッパ、アフリカ北部、アジアの大部分に生息していますが、ヨーロッパのシジュウカラ はお腹が黄色いと聞きました。一度見て見たいですね。
(文:大関豊)

留鳥(安曇野:普通にみられます)
L15cm、
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