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コガラは、シジュウカラよりちょっと小さなカラ類です。シジュウカラに良く似ていますが、いわゆる胸のネクタイはなく翼の白線もありません。
ベレー帽をかぶったような黒い頭が目立つカラ類です。
分布はユーラシア大陸のヨーロッパから中央アジア、ロシア、カムチャッカまでの広い範囲で繁殖しています。 日本では九州以北の山地の林に留鳥として
住んでいます。
冬には他のカラ類などと混群(多種と混ざって団体行動をとる)を作って生活していますが、シジュウカラやヤマガラのように平地まで下りることはほとんど
ありません。
地鳴きは「ツィッ、ツィッ、ツツ、ジャー、ジャー」と鳴き、さえずりはゆったりとした柔らかい声で「ホーヒー、ホーヒー」と鳴きます。
(蛇足)
北海道には、コガラとそっくりな「ハシブトガラ」が生息しています。昔はコガラと混同されていましたが、鳴き声と名前のようにくちばしが太いことが違います。
(文:大関豊)
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