良く似たヒタキ類3種(コサメビタキ、サメビタキ、エゾビタキ)の中で一番小さく、また、胸に模様もなく白っぽい。
アジアの東北部と日本、中国の南西部と一部ヒマラヤ地方で繁殖して、冬は、東南アジアなど南方地方に越冬します。
日本では、夏鳥として九州から北海道まで各地にやってきます。普通は、明るい疎林に高い木の横枝などに皿状の巣を
作ります。クモの糸でコケを器用に貼り付けて、見た目は木のこぶのようになります。
樹上や地上では採食せず、ほとんどを空中で昆虫などを捕食します。
地鳴きは「ツィーッ」とかいう小さな声で鳴き、さえずりも小声で複雑な鳴き方です。説明が難しくてしかもぐずっているような
小さな声は「コサメビタキ」と思って見てみましょう。
(文:大関豊)