良く似たヒタキ類3種ですが、エゾビタキは下面(胸〜腹)の明瞭な縦斑が特徴です。また、上面も他のヒタキ類に比べて
3列風切羽(の先端)が白く目立ちます。
シベリアの東部地域を中心に繁殖し、冬には、東南アジアなどに渡ります。
日本には、渡りの途中で見られますが、秋の観察例がほとんどです。この時期(秋9月末〜10月初旬)は、3種のヒタキ
(コサメビタキ、サメビタキ、エゾビタキ)が混在しますので楽しみでもありますが、同定も注意が必要です。
電線や杭などに止まってハエやトンボなどをフライングキャッチで捕食している姿を眼にします。
が、また、この時期に熟すミズキの実など(写真はイヌザンショウの実)をお得意のフライングキャッチで食べたりもしています。
(文:大関豊)