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サメビタキは、コサメビタキに良く似ていますが、胸から脇に汚れたような褐色が見られます。
そして、三列風切羽の外縁と大雨覆の先端の色が違います。コサメやエゾの白色に対してサメビタキは淡褐色をしています。胸が見えない場合の参考になるでしょう。
分布は、ロシア東部の沿海州、カムチャッカから日本と中国西南部、ヒマラヤ地方で繁殖しています。冬には、東南アジア地方に渡り越冬します。
日本では、夏鳥として本州中部以北の亜高山帯の針葉樹林などにやってきます。コサメビタキとは標高差で住み分けをしていると考えられています。
渡りの時期は平地でも見られ、エゾビタキなどと一緒にいることもあります。
(文:大関豊)
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