457. セッカ(スズメ目ウグイス科)

セッカ(写真:竹内開)
セッカは、草むらの鳥です。草の繁っていない場所には棲みません。
上面は黄褐色の地に黒褐色の縦斑で、腹は白く胸から脇腹は黄褐色を帯びています。尾は 広げると扇状になり先端は白です。夏羽では頭を初め全体が黒っぽくなります。

分布は広く、地中海沿岸の南ヨーロッパ、アフリカ、中国南部、東南アジア、日本などです。ほとんどが留鳥ですが、日本を含む北のものは冬には暖地に 移動します。

セッカは独特のさえずり飛翔で知られていて、草むらから舞い上がる時は「ヒッ、ヒッ、ヒッ」と鳴き、下降する時は「チャッ、チャッ、チャッ」と鳴き、草むら に隠れます。この行動は繰り返しますので所在はすぐ知れてしまいます。
(文:大関豊)
夏鳥(安曇野:以前は夏に飛来していたが姿が見えなくなりました)
L12cm、
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