437. エゾセンニュウ(スズメ目ウグイス科)

エゾセンニュウ

エゾセンニュウは、全長19センチ、オオヨシキリくらいの大きさでセンニュウの中では大きい方であります。羽色はウグイスに似て褐色ですが、目立つ白い眉斑があります。
ロシアのアムール川流域、サハリン、そして日本(北海道)で繁殖し、冬は東南アジアなどに渡ります。
日本では夏鳥として北海道にやってきて川沿いや林縁の暗い繁みに すんでいます。

繁殖期には、ホトトギスに似た甲高い大きな声で「トッピンカケタカ」と鳴くので存在は分かるのですが、その姿はなかなか見ることが出来ません。夜間あるいは曇天の日に盛んに 鳴きますので北海道では「トッピン」と呼ばれていて親しまれています。朧月夜の晩、一晩中鳴き続けているこの鳥の声を聞くのは、北海道ならではの風物詩であります。 春の渡りでは本州でもさえずりを聞くことがあります。
(文:大関豊)
夏鳥(安曇野:通過と思われ1980年松本市生姜池で確認される)
L19cm、
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