419. トラツグミ(スズメ目ツグミ科)

トラツグミ(写真:大関豊)


柿の実を食べるトラツグミ(写真:丸山隆)
トラツグミは、ツグミの仲間の中ではもっとも大き。羽色は黄色地に黒いうろこ状の斑紋と三日月斑が全身にあり、翼は黒っぽく 黄褐色の羽縁があります。飛ぶと羽の裏側に白と黒の帯が見られます。

分布は広く、シベリアから沿海州、日本、中国の西部、ヒマラヤなどで、日本では全国的に繁殖し留鳥ですが、北のものは暖地に 渡ります。地上性の野鳥でミミズなどを好んで食べ、夕方や明け方に活動するので目が大きくなっています。

夜中に「ヒーヒョー」と口笛のようなうら寂しい声でさえずります。声の正体を知らない人が聞くとお化けのようで気味が悪いと 言います。「ぬえの鳴く夜は・・・」の「ぬえ」とはトラツグミのことです。
(文:大関豊)
留鳥(安曇野:一年中います)
L29.5cm、
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