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イソヒヨドリは、海岸の鳥です。日本での生息場所は、ほとんど岩のある海岸や島に限られていて南に行くほど数が多くなります。
ですが、最近では内陸の都市のビルや公園などにも姿をみせるようになり繁殖の記録も増えているようです。
雄は頭から胸、背、腰はみごとな青藍色です。腹は赤褐色で、青と赤のコントラストが目立ちます。それに対して雌は灰褐色ないしは黒褐色
の地味な色合いで、下面はうろこ状の模様となっています。
分布域は広く、ヨーロッパ、中央アジア、モンゴルからシベリアの南部、そして日本にまで及んでいます。
日本では主に全国の海岸に留鳥としてすんでいて、テリトリー(なわばり)が比較的明確で海岸の岩場にすむ昆虫や甲虫類などを食べています。
さえずりは意外と美声で「ホイピーチョイチー、ツツチーコー」などと良く通る声で鳴きます。
(蛇足)
ヨーロッパ産のイソヒヨドリは山岳地帯の峡谷に住んでいて、そして、日本産とは異なり雄の全身は濃紺でいわゆる青い鳥なのです。
(文:大関豊)
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