コルリは、羽色が青色でオオルリに似ていますが、タイプはコマドリに近いツグミ科の野鳥です。
雄は顔から頸が黒く背面がきれいなブルーで腹面の白とくっきり分かれています。雌は地味な灰褐色です。尾は短いながらも
頻繁に上にあげる行動をし、足が長いので下草を飛びまわります。
シベリアの南部からアムール川周辺、サハリン(樺太)、日本で繁殖し、冬は中国の南部からインドなどに渡ります。
日本には夏鳥として渡来し北海道から本州中部までで繁殖し関西以西では繁殖しないとされています。下草のある標高1500
メートルほどのブナ林などに生息し、それより高度が高くなると下草も少なくなり類似したコマドリが分布してきます。
さえずりは、コマドリに似ていますが、コマドリほどの力強さがなくまた鳴く前に「チッチッチッ・」と前奏が入りますので区別
できます。
(文:大関豊)
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