ノゴマは、オリーブ褐色の地味な羽色ですが、雄の喉は見事な赤(赤いネクタイ、あるいは日の丸と呼ぶ地方もあります)で特徴的です。
雌の喉は白く、雌雄とも白い眉斑と額線が明瞭です。
分布は、シベリアからカムチャッカ、バイカル湖、モンゴル、中国東北部、そして日本では北海道だけで繁殖し、冬には南アジア、フィリピンなどで
越冬します。
本州は渡りの時に通過する旅鳥として目撃されますが数は少ないです。安曇野でも通過個体が見受けられますが、運が良ければ春の渡りの5月の初めには、
さえずるノゴマと遭遇することもあります。
さえずりは「キョロチュル、キョロチュル、キョロチュルリー、チリリリ」などと鳴きます。
(文:大関豊)
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