399. イワヒバリ(スズメ目イワヒバリ科)

イワヒバリ(写真:中村照男)
イワヒバリは高山鳥です。日本では、本州中部の高山帯に分布しています。世界に目を向けてみればユーラシア大陸の名だたる山脈 (例えば、ヒマラヤ、カフカス、アトラス、ピレネー、アルプス、アルタイ、テンシャン山脈などなど)にすんでいます。 登山をする人なら一度はお目にかかったと思いますが、山小屋周辺に現われたり、岩の上でいい〜声で鳴いています。

夏の繁殖期では、森林限界の岩場近くで生活しますが、冬は積雪などのため、下方に移動します。かなり長距離を移動するものも あるようで、昔のことですが、山梨県河口湖の御坂峠で発見した足輪個体を照会したところ、新潟県妙高高原で標識放鳥(上越大学) された個体であったことがありました。しかし、いわゆる渡りとは違っていて個体によっては遠距離を移動することもある、と 解釈した方がよさそうです。
(文:大関豊)

標鳥(安曇野:北アルプスで繁殖しています)
L18cm、
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