398. ミソサザイ(スズメ目ミソサザイ科)

ミソサザイ(写真:丸山隆)


ミソサザイのヒナ(写真:丸山隆)
ミソサザイは、日本でもっとも小さい鳥のひとつです。全長約10センチ、体重は9グラムほど。
成鳥は雌雄とも背面は茶褐色で 黒い縞があり腹面は濃淡さまざまなベージュ色で横縞となっています。幼鳥は親鳥よりも赤っぽい羽根色です。
ユーラシア大陸のほぼ全域に分布していてすべて留鳥です。日本では種子島以北の渓流沿いの湿った林で繁殖し、冬は山麓のやぶ などで生活しています。

地上ではぴょんぴょんと飛びはねながらよく動き回ります。鳥というよりはむしろ小型の哺乳類が走っているようにもみえます。 「となりのトトロ」の「真っ黒クロスケ」はミソサザイがモデルなのでは・・と私は思っています(笑)。

さえずりは、小さい体に似合わず大きな声で複雑ないい声で鳴きます。初夏の渓流沿いの山々に響き渡るミソサザイのさえ ずりは気持ち良く沁み入ります。地鳴きはウグイスに似て「チャッチャ」と鳴きます。 (文:大関豊)
留鳥(安曇野:一年中見られます)
L10cm、
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