396. ヒレンジャク(スズメ目レンジャク科)

ヒレンジャク(写真:大関豊)


ヒレンジャクの群れ(写真:丸山隆)


飛ぶヒレンジャク(写真:大関豊)
頭上を飾る冠羽がレンジャク科の特徴です。レンジャク科は世界で3種ですが、その内、日本には「キレンジャク」と「ヒレンジャク」 の2種が飛来します。あとの一種は「ヒメレンジャク」で北アメリカの北部で繁殖しています。

ヒレンジャクは全長約18センチ、キレンジャクより若干小さく体はぶどう褐色、顔には赤味があり過眼線と腮(さい、あごの こと)の黒色が目立ちます。キレンジャクに似ていますが、腰は灰褐色で腹部中央は黄色で下尾筒は赤です。そして、尾は黒く 先は緋色です。
ロシアのアムール川流域で繁殖し、冬には朝鮮半島や中国東部、日本にも渡ります。ヒレンジャクは西日本、キレンジャク は東日本に多いとされていますが、渡来数は不規則でまったく来ない年もあります。多数でやって来た年は、柿やりんごの実、 ヤドリギ、ピラカンサの実などに群がってそれはそれは賑やかです。郊外の電線に鈴なりに並んで止まったりします。

「チリチリチリ」と細い声で鳴き「ヒィーヒィー」と鳴くこともあります。
(文:大関豊)
冬鳥(安曇野:冬に見られますが年によってバラツキがあります)
L17.5cm、
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