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頭上を飾る冠羽がレンジャク科の特徴です。レンジャク科は世界で3種ですが、その内、日本には「キレンジャク」と「ヒレンジャク」
の2種が飛来します。あとの一種は「ヒメレンジャク」で北アメリカの北部で繁殖しています。
キレンジャクは全長約20センチ、ヒレンジャクより若干大きく体はぶどう褐色、顔には赤味があり過眼線と腮(さい、あごの
こと)の黒色が目立ちます。ヒレンジャクに似ていますが、腹部は灰褐色です。翼は黒っぽく先端には白と黄色の斑があり、そして、次列風切羽の先端には真紅の突起があります。
尾は黒く先は黄色です。
ヨーロッパ、アジア、北アメリカの北部に生息していて冬には渡りをしますが東アジアでは中国の南部や日本まで渡ってきます。
渡りは不規則でムラがあり年によっては大集団でやって来るときがあります。その周期はおよそ3年くらいですが、何故なのかは
わかっていません。
ヤドリギの実が鳥に運ばれて増えることは知られていますが、レンジャクもその一旦を担っています。
(文:大関豊)
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