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モズは、一本どっこです。他の野鳥と群れることなく、また仲間同士でも群れを作りません。せいぜい、ヒナ連れの家族を見る程度でそれ以外は
単独で生活をしています。主には食虫性ですが、時に小鳥なども襲いますので仲間には入れてもらえないでしょうけどネ。
雄には、黒くて太い過眼線があり初列風切羽に白い斑点があります。雌の胸は網目状の模様となっています。識別のポイントです。
電線などに止まって地面などにいる昆虫などを探しながら、ぐるりと尾を回す姿をよく目にしますね。また、
飛び方も特徴があります。ハトを代表に多くの野鳥は枝の上からバサバサッと降り立つように止まりますが、モズは、
一直線に飛んできて枝の下からスッと浮き上がるように止まります。乱視の近眼の近頃は老眼の私ですが、この止まり方であれはモズと
分かります。
農耕地や公園など人間と接する機会も多いためでしょうか、一般にも割りと知られた野鳥です。「モズの高鳴き」や「モズのはやにえ」なども
モズ独特の習性として知られており、古くから絵画や俳句の題材になったりもしています。
(文:大関豊)
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