370. コシアカツバメ(スズメ目ツバメ科)


コシアカツバメ(写真:大関豊)
コシアカツバメは、全長約17〜20センチ、ツバメよりもひとまわり大きくてつばさと尾の形はツバメと似ています。
上面は黒藍色、腰は赤褐色でよく目立ち、下面は黒っぽい縦斑が密にありツバメとは異なります。

ロシアのウスリー、アムール、バイカル湖西南部から朝鮮半島、日本、中国、台湾、インド、セイロン、そしてヨーロッパ南部、アフリカなどで繁殖しています。
日本では中部以南で生息数が多く北部では繁殖していません。
ツバメより遅く渡来して遅くまで日本にとどまっています。暖地では少数が残留し越冬しているものもあるようです。

コンクリートや木造モルタルの建造物に、トックリを半分にして壁にくっつけたような巣を作るので営巣すればすぐ分かります。が、営巣は局地的です。 ツバメは秋になると大集団で塒をつくりますが、コシアカツバメはそのようなことはなく巣立ち後の幼鳥も成鳥もどこかの巣に戻って眠る性質があり、越冬中も巣に入って 寝ているようです。
(文:大関豊)
夏鳥(安曇野:渡りの通過と思われる個体が目撃されることがあります)
L約18.5cm、
HOME