355. アカゲラ(キツツキ目キツツキ科)

アカゲラの雄(写真:大関豊)


アカゲラの雌(写真:大関豊)


頭上の赤いアカゲラの若鳥(写真:大関豊)
アカゲラは、全長約24センチほど、身体の上面が黒く白い斑点がちらばっていて背には逆八の字の大きな白い斑点が特徴です。 下面は淡いピンクがかったクリーム色でか下腹部から下尾筒は目立つ赤色をしています。
頭頂部は若鳥では赤いのですが、成長になると黒くなります。雄の後頭部のみ赤い色が残ります。

分布は、ほぼヨーロッパの全域とシベリアからカムチャッカ、日本、中国東南部と広範囲に及びます。日本では、北海道と本州に 分布していて不思議なことに四国と九州にはみられないそうです。何故でしょうね。

普通は山地の落葉樹の林に棲んでいますが、公園など小さな林にも見られます。ドラミング(クチバシで枯れ木などを叩くこと)を して自分のテリトリー(縄張り)を宣言します。
つがいは、雌雄で抱卵し巣立ってもヒナが自力で餌を採れるようになるまで付き添って世話をします。

餌は昆虫やその幼虫、毛虫の天敵でもありますが、松の実なども食し、また、ときに他の小鳥の巣を襲うこともあるようです。
「キョッキョッ」と鳴きます。
(文:大関豊)

留鳥(安曇野:一年中います)
L約24cm、
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