アオゲラは、
日本特産のキツツキです。その日本でも、南は屋久島から北は本州までで北海道には分布していません。
顔から首にかけては灰色ですが、背は黄緑色をしているのでパッと見では、緑っぽいキツツキです。腹には黒色の横斑があり、
初列風切羽の先端も横斑があります。
頭上と顎に赤線がありますが、雄は目上から後頭部にかけて赤いのに対して、雌は後頭部のみが赤いので区別ができます。
木にとりついて虫などを捕りますが、地上でアリを、また、木の実や柿の実などもよく食べます。
「キョッキョッ」という声や「キャラキャラ」という笑い声のような鳴き方、そして、繁殖期には「ピョー」という大きな声を出します。
(蛇足)・・、
近縁としてヨーロッパには「ヨーロッパアオゲラ」、アジアから北海道にかけては「ヤマゲラ」
が生息しています。世界的にみれば、むしろこちらの方が分布は広く、日本だけに生息する「アオゲラ」は少数派なのです。
(文:大関豊)