350. アオゲラ(キツツキ目キツツキ科)

アオゲラの雄(写真:大関豊)


アオゲラの雌(写真:丸山隆)
アオゲラは、日本特産のキツツキです。その日本でも、南は屋久島から北は本州までで北海道には分布していません。

顔から首にかけては灰色ですが、背は黄緑色をしているのでパッと見では、緑っぽいキツツキです。腹には黒色の横斑があり、 初列風切羽の先端も横斑があります。
頭上と顎に赤線がありますが、雄は目上から後頭部にかけて赤いのに対して、雌は後頭部のみが赤いので区別ができます。

木にとりついて虫などを捕りますが、地上でアリを、また、木の実や柿の実などもよく食べます。
「キョッキョッ」という声や「キャラキャラ」という笑い声のような鳴き方、そして、繁殖期には「ピョー」という大きな声を出します。

(蛇足)・・、
近縁としてヨーロッパには「ヨーロッパアオゲラ」、アジアから北海道にかけては「ヤマゲラ」 が生息しています。世界的にみれば、むしろこちらの方が分布は広く、日本だけに生息する「アオゲラ」は少数派なのです。 (文:大関豊)

留鳥(安曇野:一年中います)
L約29cm、
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