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ブッポウソウの分布は広く、インドからインドネシアの島々やオーストラリアでも見られます。日本のような北の地方で繁殖するブッポウソウは渡り鳥です。日本では、本州、四国、九州で
繁殖しますが、5月頃にやって来て10月頃には南方へ帰ってゆきます。
元来、森林性の鳥ですが日本では神社や寺の境内にすみ近くの大木の洞などに巣を作ります。時に、山奥のダムの鉄橋の欄干の隙間などにも巣をかけます。
食べ物は、主に昆虫ですが、甲虫、ハエ、トンボ、セミ、カマキリ、バッタなど種類は多いようです。見ていると地上であまり獲物を捕らえることはなく飛んでいるものや枝上にいるものを
捕まえます。
鳴き声は、「グェー、ゲェー」とあまりいい声とは言えませんが、飛びながらでも鳴きます。
(おまけの話)
ちなみに、名前のことですが、長い間、ブッポウソウと鳴くと考えられていて「仏法僧」と名づけられました。が、後にブッポウソウと鳴くのはコノハズクということがわかりました。
何時の世も勘違いということはあるようです。
(文:大関豊)
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