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清流の宝石とも言われている美しい鳥です。営巣地は垂直に近い崖地ですが、安曇野でも護岸工事が進み、河川沿いに崖地が
ほとんど残っていないため、深刻な住宅難になっています。
周辺山麓の林道、造成地、川ジャリを採るために一時的にできた盛土などを利用していますが、採餌場所と営巣地が1km以上
離れているケースもあります。このため、往復するエネルギーで体力を消耗し、巣立ちするヒナの数が減少する
などの弊害がでています。松本市や塩尻市では、里山の溜め池でも少数が繁殖しています。
雌雄の違いはくちばしにあり、雄は真っ黒で、雌のくちばしは下部に赤みがあります。
ユーラシア大陸の温帯と熱帯地方、アフルカの大部分、インドネシアなどに分布し一般に留鳥です。日本では北海道から沖縄まで
全国的に生息し留鳥です。水辺の鳥で河川や湖沼のまわりなどにすんでいますが、流れの速い渓流は好まないようです。また、
魚の捕り方から水が澄んでいることが条件になるため汚れた川も棲めません。
(文:丸山隆)
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