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鹿の子ショウビンとも言われているカワセミの仲間です。カワセミより上流域に分布し、山地の渓流が主な棲息地ですが、冬期は平地の
河川でも見ることができます。ハトほどの大きさで、ヤマメなどをダイビングして捕食します。安曇野では、梓川、烏川、
高瀬川など北アルプス寄りの水系や犀川沿いで繁殖しています。
分布域は、ヒマラヤから中国を経て日本まででだいたいが留鳥および漂鳥です。日本では、ほぼ全国的に生息し主に山地の河川に
棲んでいますが冬は平地に現れて川魚を捕ります。
繁殖期には川岸か近くの崖に穴(直径10〜14センチ、深さは1メートルほど)を掘って巣とします。飛行力も強くテリトリー
も広いので普通は一つの川や湖にひとつがいしか棲めず、現在ではヤマセミに適した住みかは少なくなってきています。
雌雄は似ていますが、雄は胸に黄橙色があり、雌は羽裏が橙色です。(写真参照)
(文:丸山隆)
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