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アマツバメは、長い特徴ある三日月形の翼で大空を飛翔します。上面は黒褐色で喉と腰が白く、鎌の形をした翼、二股の深い凹尾、
胸からの下面は黒地に白い横斑があります。飛んでいるときは、上面の腰の白が目につきます。
分布は広くて極地を除くユーラシア、アフリカ、アメリカ大陸のほぼ全域と東南アジアの島々にも生息し、海岸から森林、高山地帯
にいたるあらゆる場所で見られます。日本には夏鳥として渡来し冬には南に渡っていきます。
生活のほとんどを空中で過ごし、その飛翔力はすばらしいものがあります。近くを通りすぎるときは「ビューン」と風切り音が
聞こえます。その飛翔力はほとんどの外敵から身を守ることが出来、飛行中のアマツバメを襲えるのはハヤブサぐらいではないで
しょうか。
(蛇足)
アマツバメ類は、スズメ目のツバメ科と姿形が似ていてしばしば混同されますが、分類上また解剖学的からもアマツバメ目という
まったく別の種に区別されます。日本では、アマツバメ、ハリオアマツバメ、ヒメアマツバメの3種が見られます。
(文:大関豊)
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