337. ハリオアマツバメ(アマツバメ目アマツバメ科)

ハリオアマツバメ(写真:大関豊)


ハリオアマツバメ(写真:大関豊)
ハリオアマツバメは、大きい、とにかく大きい、という印象です。ずんぐりとした太目の身体と短い尾、翼はアマツバメのような 三日月(鎌のような)形ではなくいくらか広めです。尾は角尾で尾羽の羽軸の先は針のように尖っています。羽色は全体の黒褐色 ですが、喉と下尾筒、三列風切の一部が白くなっています。そして背から腰は灰白色となっています。

日本には夏鳥として本州中部以北から北海道にやって来て繁殖します。アマツバメ類の飛翔力は強く、一般的な話ですが普通時速 は60〜90キロ、瞬間最大時速は200キロを越え、そして、瞬間最大時速のレコードはオオハリオアマツバメの 240〜320キロ、ということです。新幹線並みですね。

(蛇足)
アマツバメ類は、スズメ目のツバメ科と姿形が似ていてしばしば混同されますが、分類上また解剖学的からもアマツバメ目という まったく別の種に区別されます。日本では、アマツバメ、ハリオアマツバメ、ヒメアマツバメの3種が見られます。 (文:大関豊)
夏鳥(安曇野:少数が北アルプスなどで繁殖している可能性があります)
L約21cm、W50cm
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