336. ヨタカ
(ヨタカ目ヨタカ科)
ヨタカ(写真:竹内開)
ヨタカは、昼間は木の枝の上に潜んで眠っていますが、夜になると飛びながら餌の昆虫を捕っている「夜のタカ」です。
インドから中国、ロシアのウスリー地方から日本まで分布しています。日本には夏鳥として渡来し秋には東南アジアなどに渡って いきます。
羽色は灰白色、黒、白、褐色の複雑な虫食い状態の枯れ葉模様で木肌や地面に同化します。雄は喉や翼の先と尾羽の先に白斑が あります。雌は外側尾羽の白斑はなく喉や翼の白斑も不明瞭です。
初夏、日が落ちて暗くなると虫を求めて動き始め「キョンキョンキョンキョン」と連続した長い声を発します。飛びながら も鳴きますが、飛び方はツバメにも似て素早く大空にさまざまな模様を描くように飛行しています。 そして、だいたいは夜中の12時過ぎには活動をやめてねぐらに戻って休みます。
(文:大関豊)
夏鳥(安曇野:5月頃にやって来て繁殖しています)
L29cm