334. アオバズク(フクロウ目フクロウ科)

アオバズク(写真:大関豊)
アオバズクは、インドからフィリピンにかけての南アジア一帯と中国、沿海州、日本に分布していて南アジアのものは留鳥ですが、 中国、沿海州、日本のものは渡りをします。日本には夏鳥として青葉の萌える頃にやってくるのでアオバズクという名前がついた ということです。

フクロウのように顔盤は発達しておらず顔と頭の区別がはっきりしません。黄色(虹彩が)の大きな眼をした中型のフクロウ類です。 背面は黒褐色で尾には灰褐色の横斑があり腹部はクリーム色の地に褐色の粗い従斑があります。
渡来すると「ホーッ、ホーッ」と鳴きますが、低山の森林や神社の林、人家の近くでも林などがあれば繁殖します。都会でも広告塔 の灯りなどに来る虫などを捕らえる姿を見ることもあります。夜行性で昼間はほとんど活動せず昼間は大きな木の上で 休息していることがほとんでです。飛び方はフクロウというよりタカに近く直線的に飛んでゆきます。ただ、餌を探しているときは ふわふわした飛び方をします。餌は昆虫類で、トンボ、セミ、カミキリ、コガネムシなどですが、ネズミ、カエル、トカゲ、小鳥 なども食べるようです。
(文:大関豊)
夏鳥(安曇野:夏鳥としてやってきますが少ないです)
L27〜30cm、W66〜71cm
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