329. コミミズク(フクロウ目フクロウ科)

コミミズク(写真:丸山隆)
コミミズクは、他のフクロウ類と違って樹木の少ない原野、湿地、牧草地などを好んで棲んでいます。一応夜行性で昼間はヨシなど の繁みに潜んでいますが、昼間も狩りをすることがあります。
色彩はトラフズクに似ていますが個体差があって色の濃いもの薄いもの斑の目立つもの目立たないものがあります。 耳羽は小さくて短く(だから小耳です)、顔盤は円形で灰褐色、虹彩は黄色です。

コミミズクの分布は広く、ユーラシア大陸の北半分(ヨーロッパからシベリア、カムチャッカ)と北アメリカの大部分、南アメリカの 南も生息しています。温帯地方では留鳥ですが亜寒帯で繁殖するものは渡りをします。日本には冬鳥として海岸や河原などの荒地で 見かけます。ネズミをねらって家畜舎の付近にも姿をみせます。
(文:大関豊)
冬鳥(安曇野:冬にやってきますが数は少ないです)
L35〜41cm、W94〜104cm
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