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ツツドリは、竹筒をたたいた時に出るような「ポポ、ポポ、ポポ」という声で鳴くのでツツドリと呼ばれています。その声は、
けっこう遠くまで伝わり山で聞くツツドリの声はこだまのように響き渡ります。山で弁当などを広げているときに頭の上で
鳴かれると、さすがにビックリするほどの大きな声です。「ポポッ」と鳴く前に「ウェ」という声も出します。
姿は、カッコウに非常に良く似ていまが、声(ポポ、ポポ)目の色(暗色)胸の斑(荒い)に違いがあります。
日本には、意外と早く渡来し(カッコウ属のなかでは一番早い)4月の下旬には声が聞かれます。標高2000メートルあたり
までの山林に棲み、主にセンダイムシクイ、他にメボソムシクイ、ヤブサメ、ビンズイ、アオジ、あるいはコルリ、オオルリなどに
託卵します。
秋には日本を離れ、沖縄列島を通って中国南部や東南アジア、さらには、オーストラリア、ニューギニアまで渡って越冬します。
(文:大関豊)
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