317. アオバト(ハト目ハト科)

アオバトの雄(写真:丸山隆)


アオバトの雌(写真:竹内開)
アオバトは、森林性の薄緑色したきれいなハトです。羽色は雌雄でほとんど変わりませんが、雄の小雨覆いは茶色味があります。

東アジアに特有の種で南中国、台湾、日本などに分布しています。日本では北海道から九州までの山地のよく繁った広葉樹林にすんで いてカシやブナの実などを食べています。北のものは冬になると南方に移動し越冬するようです。湖などに水を飲みに定期的に 往復し、その時に上空を飛ぶ姿が観察されます。また、神奈川県の平塚の海岸に海水を飲みにくるアオバトもよく知られています。

深い森林の山奥から「オーアーオーッ、アーオー」という声は、ちょっと気味悪さもありますが、その声から名前が付けられた・と 言われています。分かりやすいと言えば分かりやすい命名です。
(文:大関豊)
留鳥(安曇野:冬には暖地に移動するものもあるようです)
L33cm、
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