269. ウミネコ(チドリ目カモメ科)

ウミネコ夏羽(写真:大関豊)


ウミネコの尾羽の黒帯(写真:大関豊)


田んぼのウミネコ-若鳥と思われる(写真:大関豊)
ウミネコは、日本の近海に限ってのみ繁殖している中型のカモメ類です。「ミャー」と猫のような鳴き声からウミネコという名前がつけられました。

背と翼の上面は濃い青灰色でその他の部分は白色ですが、尾の先端に黒い帯があります。日本で見られるカモメの内で成鳥になっても 尾に黒帯があるのはこのウミネコだけですので識別ポイントです。
足は黄色、くちばしの先端に赤と黒の斑紋があります。

サハリンから朝鮮半島、日本、台湾にかけての沿岸で繁殖していますが、局地的です。
日本では天然記念物にもなっている青森県八戸市の蕪島(かぶじま)、島根県日御崎の経島(ふみじま) が有名ですが、北海道天売島や三陸海岸などの断崖などで局地的な繁殖地があります。繁殖地では留鳥ですが、その他の地域では漂鳥あるいは冬鳥として全国の海岸や河口 などで見られます。
内陸の安曇野は迷ったものが稀に飛来することがあります。
(文:大関豊)
留鳥〜漂鳥〜冬鳥(安曇野:迷鳥として稀にやってきます)
L46cm、W120cm
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