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セグロカモメは、全長60〜65センチ、体重は800〜1300グラムほどの大型のカモメです。背とつばさの上面は青みがかったネズミ色でオオセグロカモメや
ウミネコに比べるとずっと淡いです。翼の先端は黒く白い斑点があります。下嘴の先端に赤い点があり足は桃色、他のカモメ類と同様に雌雄は同一です。なお
大型カモメ類(セグロカモメ、オオセグロカモメ、ワシカモメ、シロカモメ)の幼鳥は非常に似ていてその区別は野外では難しいとされています。
分布域はきわめて広大で北半球北部の海岸のいたるところに生息します。また、大きな河川を遡ってくることがありスイスのレマン湖や大きな湖水では繁殖期に
コロニーが見られます。日本では冬になると各地の沿岸にやって来ます。比較的飛行が得意で長い時間、船を追ってくることがあります。
餌は魚を主とするもカニ類、貝類、軟体類、ヒトデ、ゴカイ、ミミズ、昆虫、海辺に打ち寄せられた動物の死骸など多岐にわたり文字通りの雑食性です。
(文:大関豊)
(参考:長野県記録)1942年1月、上松町(木曽) 捕獲1羽
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