262. ユリカモメ(チドリ目カモメ科)

ユリカモメの夏羽(写真:大関豊)


ユリカモメの冬羽(写真:大関豊)


ユリカモメの若鳥(写真:大関豊)


集団で飛来したユリカモメ(写真:大関豊)
ユリカモメは、小型のカモメ類です。古く昔から「ミヤコドリ」の別名がありますが、ミヤコドリは別に存在します。のでご注意。
羽色は上面は灰色で下面と尾は真っ白です。足は赤くくちばしも赤いですが先端が黒い固体もあります。繁殖羽(夏羽)の頭部は 黒頭巾をかぶったような黒褐色をしています。目の周りに白い縁取りがあってかわいいです。くちばしも赤黒くなります。冬羽では 頭部は白くなり目の後ろに小さな斑点があります。

ヨーロッパの全域とアジア北部からシベリア、カムチャッカにまで分布していて冬には南の地方、あるいは亜熱帯地方に南下して いきます。日本には冬鳥として本州以南の海岸や河口に多く飛来しますが、河川沿いに内陸にも入り込みます。

ユリカモメは海鳥と思いがちですが、海岸にいるのは冬の間だけで、繁殖期には多くが内陸の湖沼のほとりなどでコロニー(集団 営巣地)をつくります。雑食性で何でも食べますが不消化物はペリットとして吐き出します。
(文:大関豊)
冬鳥(安曇野:迷鳥として稀にやってきます)
L40cm、W92cm
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