260. シロハラトウゾクカモメ(チドリ目カモメ科)

シロハラトウゾクカモメ(写真:大関豊)
シロハラトウゾクカモメは、全長約53センチほど、というと大きいなと思われますが、尾が長いため全長は大きくなります。トウゾクカモメ類の中では一番小さく て身体はおよそカモメほどでしょうか。、額から頭は黒く、一見アジサシに似ています。下面(喉、胸、腹)は白く、上面(背、肩羽、翼、腰、尾)は灰黒褐色を しています。

ユーラシア大陸の極北部、北アメリカ大陸の極北部、グリーンランドなどで繁殖し、大西洋の中部及び南部、東太平洋の中部などで越冬します。
習性は、海岸よりずっと離れた海洋上で生活し、アジサシ類や小型ミズナギドリ類を攻撃して飲んだエサを吐き出させて奪いますが、自分でエサを捕ることも多い ようです。規則正しく羽ばたき直線的に飛び、長い尾が目立ちます。。

春に太平洋上を北上しますが、日本には主に旅鳥として渡来します。台風のあとなどでは海岸近くや内陸で記録され、地上に降りていることもあります。
(文:大関豊)
旅鳥(安曇野:非常に稀れで、最近では2002年5月8日豊科で記録あり)
L53cm、W76cm
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