243. ヤマシギ(チドリ目シギ科)

ヤマシギ(写真:大関豊)


保護されたヤマシギ(写真:那須野雅好)
ヤマシギは、その名のとおり山のシギで低山の森林をすみかとしています。タシギ同様、ミミズなどが主食で地面が湿っていてくちばしを突き立てて 掘り返せるほどの柔らかさが必要です。
羽色は、山に棲むだけあって枯れ葉色をして保護色となっています。危険がせまると首をひっこめてじっと 動かなくなります。生息地がそもそも落ち葉の山ですからじっとしていると同化して分からなくなります。

分布は、ヨーロッパの大部分、アジアの北部、日本などで繁殖しますが、冬には南の暖地に渡り越冬します。日本では北海道、本州で繁殖し、冬には暖かい 地方の林や竹やぶなどに移りすみます。秋冬には人家付近の竹やぶなどにもいて安曇野ではりんご園にも出没します。

昼間はほとんど活動せず夕方から動きだすので人目にはつきにくい野鳥です。
(文:大関豊)
漂鳥(安曇野:主に秋冬に里に降りて来たものが目撃されます)
L35cm
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