ホウロクシギは、全長約62センチほどの大型のシギで長い嘴は下に曲がっていることも合わせ、大きさ、姿形、羽色、ともにダイシャクシギに似ていますが、
体の色は全体に赤みが強く、また腰や翼の下は白くありませんのでダイシャクシギとは異なります。
アジアの特産種で、繁殖地はシベリア東部、沿海州、カムチャッカなどで、冬には東南アジア、オーストラリアなどに渡って行きます。
日本には旅鳥として渡り途中に立ち寄りますが、広い干潟や入り江に生息し、時には海岸近くの水田などにもやって来ます。
生息地も食べ物もダイシャクシギと同じで、主にどろの多い干潟などでカニ、エビ、貝類、あるいは昆虫類などです。鳴き声もダイシャクシギ
に似ていて「コーリャー」と大きな声で鳴きます。
(文:大関豊)
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