237. ダイシャクシギ(チドリ目シギ科)

ダイシャクシギ(写真:大関豊)
ダイシャクシギは、翼を広げると1メートルちかくになる大形のシギです。
羽色は、雌雄同色で上面は黒褐色に淡黄褐色の軸斑模様があり、下面はクリーム色で黒い縦斑があります。くちばしは長く(頭の3倍ほど)下に弓なりに大きく曲がって います。ダイシャクシギのダイシャクは漢字で「大杓」と書き、くちばしの大きな〜という意味です。腰、上尾筒が白く、また翼の下面(裏)が白いの飛んだ時の識別 ポイントです。

繁殖地は、ユーラシア大陸の亜寒帯地方で、ヨーロッパの中部から北部、ロシアのバイカル湖から中国の東部にまで及んでいます。冬には インド、東南アジア、アフリカなどに渡り越冬します。
日本には旅鳥として春秋の渡りの途中に立ち寄り、干潟や河口などで見られます。群れを作る習性が ありますが、他のシギ類がほかの種と一緒にいるのに比べると自分たちの仲間でいる傾向があるようです。 また、一部、九州などでは越冬する個体も見受けられます。

鳴き声は「カーリュー」とか「クーリュー」と聞こえる大きな響く声で鳴きます。
(文:大関豊)

(参考:長野県記録)1997年5月4日、蓑輪町松島 天竜川で採餌 2羽。
冬鳥〜旅鳥(安曇野:未)
L60cm
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