236. オオソリハシシギ(チドリ目シギ科)

オオソリハシシギ雄夏羽(写真:大関豊)


オオソリハシシギ雌夏羽(写真:大関豊)
オオソリハシシギは、全長約41センチの大型のシギで長くて上に反った嘴をしています。夏羽では、頭部から首、胸、腹まで赤褐色が目立ちます。頭上から後頸は 黒い縦班で背と肩羽は黒い縦班と赤褐色の羽縁に白い斑点があります。冬羽は、灰褐色に変わり黒い軸班があり、眉班は白く目立ちます。良く似たオグロシギに 比べ足(黒)が短く、ケッケッと鳴きます。

ユーラシア大陸の北部の広い範囲で繁殖し、冬はアフリカ、南ヨーロッパ、アラビア、インド、東南アジア、中国南部、ニューギニア、オーストラリアなどに渡ります。 日本には旅鳥として普通に渡来します。
海岸や河口の干潟や三角州、入り江などにやって来てゆっくりと歩きながらゴカイ、貝、カニなどをあさります。海岸近くの水田やはす田にいることもありますが、内陸 には入らないようです。
(文:大関豊)

(参考:長野県記録)1980年8月、長野市若穂牛島 犀川の浅瀬で採餌 1羽。
旅鳥(安曇野:未)
L41cm、
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