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ツルシギは、足の赤い数少ないシギです。夏羽では、すすけた黒色をしていて一見してわかりますが、冬羽になると上面は灰褐色、
下面は白くなってアカアシシギとかなり紛らわしくなります。ですが、アカアシシギよりも一回り大きくて足も嘴も長く、また、
飛んだ時に次列風切羽は白くありません。
シベリアの北部で繁殖し、冬には地中海沿岸やアフリカ、及び、アジア南部に渡ります。日本には、他のシギ同様に旅鳥として通過
の際に目撃されます。アカアシシギよりは個体数も多く、5月過ぎには夏羽の黒いツルシギを見ることができます。
良く響く声で「チューイ」と鳴き、たいてい飛び立つときに一声あげます。食べ物はほとんど動物質で水生昆虫やその幼虫などを食べて
います。
渡りのときは、普通、海岸や干潟、あるいは海岸近くの水田に多くいますが内陸にも入ることもあります。
安曇野では滅多に見られませんが稀に目撃されます。
(文:大関豊)
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