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オバシギは、旅鳥として干潟や河口、入り江や岩礁などの海岸に渡来します。海辺から近い水田などで見られることもあります。
夏羽では頭上が灰色で黒い軸斑があり、顔から首は白くて黒褐色の従斑で、胸には黒斑がびっしりと黒帯のように見え腹は白です。背は灰褐色で黒褐色の軸班で肩羽は赤褐色が目立ちます。
足は黒味のあるオリーブ色をしています。
冬羽では身体の上面が灰褐色で顔から胸は白っぽく黒斑があって腹は白いです。幼鳥は冬羽に似ますが、背や雨覆いの黒い軸班と白い羽縁が明瞭です。
シベリア東北部の極圏で繁殖しているらしいですが詳しいことは分かっていません。冬はフィリピン、東南アジアオーストラリアなどに渡り越冬します。日本には春と秋に姿を見せ
海岸の干潟で数十羽の群れをつくり、波打ち際で小さな貝類を漁っているのを見かけることが多いです。内陸部の水辺には入らず、またあまり人を恐れないので割合に近づきやすい
シギでもあります。
長野県では、1997年4月に佐久市での観察例があり、安曇野では、2024年9月に幼鳥が観察されました。
(文:大関豊)
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