199. キョウジョシギ(チドリ目シギ科)

キョウジョシギ雄(写真:大関豊)


キョウジョシギ雌(写真:大関豊)
キョウジョシギは、漢字で書くと「京女鴫」ですが、由来はどこからきているのでしょう。察するに羽色の色合いなのでしょうが、よく分かりません。

雄の繁殖期の羽色は背面が黒と明るいくり色で、下面は白く顔面から胸には白と黒の特徴ある模様があります。くちばしは黒く短い足はオレンジ色です。 雌は雄より色合いが淡く、冬羽では白黒のモノトーンになります。幼鳥は冬羽に似ますが、肩羽や雨覆いの羽縁が白くて明瞭です。

ユーラシア大陸とアメリカ大陸の北極圏内で繁殖し、冬には南半球まで渡って越冬します。日本には旅鳥として通過しますが、渡来数も多くわりと 普通に見られるシギです。干潟や岩礁、あるいは水田などで群れをみることができます。

身のこなしは意外と軽快で飛行もスピードがあります。飛んでいるときに「キリッ、キリッ、キリッ」と声を立て直線的に飛び去ります。雑食性で何でも 食べているようです。
(文:大関豊)
旅鳥(安曇野:春秋の渡りの頃通過しますが少ないです)
L22cm
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